2012 Goodwood Festival of Speed - LOTUS F1 FILE 05
2012年のGoodwood Festival of Speed に集った歴代ロータスF1マシーンをご紹介していくLOTUS F1 FILE。第5回目となる今回は、F1マシンではありませんが、タイプ25をベースにインディ500に打って出たタイプ29をご紹介します。
LOTUS 29
グッドウッドでのロータス29/1。アメリカのバーバー・ミュージアムからの参加。
62年のタイプ25の活躍に刺激されたアメリカ人レーサー、ダン・ガーニーはアメリカ最高峰のレースであるインディ500への挑戦をチャップマンに打診。それを受けチャップマンとガーニーは、コーティナ/エランの開発で関係を深めつつあったフォードに強力を依頼する。
こうしてホイールベースを伸ばすなどタイプ25のモノコックを発展させたシャシーに、4.2リッターのフォードV8 OHVを搭載した初めてのインディマシン、タイプ29が完成。ハイパワーなフォードV8に対応するため、ギアボックスは容量の大きなコロッティ製が採用された。
クラークとガーニーに託された29は、テストから素性の良さを発揮。迎えた1963年のインディ500ではクラークが予選5位/決勝2位、ガーニーが予選12位/決勝7位と好成績を収めた。
今回グッドウッドに現れた29は、当初ガーニーのレースカーとして製作されたシャシーナンバー29/2。しかし63年インディの予選でクラッシュしたため本番では使用されず、プライベーターに売却された。その後64年のインディではアル・ミラーのドライブで4位入賞。現在はアメリカ・アラバマのバーバー・ミュージアムに展示、保存されている。
1963年のインディ500での29/2
Copyright © Ford Motor Company
●LOTUS 29 Specification
・生産台数:3台
・エンジン:フォード260 フェアレーンユニット
・排気量/形式:4195cc V型8気筒 OHV
・最高出力:370bhp
Team Lotus - The Formula 1 Cars Book CTL FESTIVAL EDITION
Team Lotus -The Indianapolis Years:インディのロータスたち