LOTUS F1 FILE 01 - LOTUS 12
2012 Goodwood Festival of Speed - LOTUS F1 FILE 01
2012年のGoodwood Festival of Speed に集った歴代ロータスF1マシーンをご紹介していくLOTUS F1 FILE。第1回目となる今回は、チーム・ロータス初のF1マシーンとなったタイプ12です。
LOTUS 12
タイプ12は、非スーパーチャージャーであれば最大1.5リッターまで排気量が拡大された1957年以降のF2規定に合わせ開発されたロータス初のフォーミュラマシン。エンジンは当時の定番といえるコヴェントリークライマックスのDOHC4気筒FPFユニット。それを鋼管スペースフレームのフロントに搭載するオーソドックスなFRレイアウトを採用していたが、一方でZFによって製作された特注のギアボックスをデフ前に置くトランスアクスル、チャップマンストラットと呼ばれるリアサスペンション、軽合金性のウォブリーウェブ・ホイールをもつなど、ロータスらしい先進的な一面も持っていた。
タイプ12のデビューレースはグッドウッドで行われたF2レースでドライバーはクリフ・アリソンだった。その後アリソンやグラハム・ヒルの手でF1GPにも挑戦を開始するが、肝心のギアボックスがウイークポイントとなり、58年ベルギーGPの4位(アリソン)以外、主だった成績を残すことはできなかった。
グッドウッドに登場したタイプ12。その現存台数は少ない。
●LOTUS 12 Specification
・生産台数:12台
・エンジン:コヴェントリークライマックスFPF
・排気量/形式:1960cc & 2207cc 直列4気筒 DOHC
・最高出力:175bhp/194bhp
Team Lotus - The Formula 1 Cars Book CTL FESTIVAL EDITION