LOTUS F1 FILE 03 - LOTUS 21
2012 Goodwood Festival of Speed - LOTUS F1 FILE 03
2012年のGoodwood Festival of Speed に集った歴代ロータスF1マシーンをご紹介していくLOTUS F1 FILE。第3回目となる今回は、61年からの1.5リッターF1に合わせて登場したタイプ21です。
LOTUS 21
18に比べ空力的に洗練された21。グッドウッドではクライブ・チャップマンがドライブ。
タイプ21は、1961年から排気量1.5リッターに統一されたF1規定にあわせ開発されたマシン。基本構成は18から引き継いだものだが、弱点と言われたロータス設計のギアボックスはZF製に変えられたほか、旧式な1.5リッターのコヴェントリークライマックスFPFを補うために、フロントのコイル&ダンパーユニットをインボードに、そして“マッチボックス”と呼ばれた18のカウルに比べ、より洗練されたボディを纏うなど、空力的な改良が施されたのが大きな特徴であった。
とはいえ、パワフルなフェラーリV6との差は決定的で61年シーズンは苦労を強いられることになるが、最終戦のUS GPでイネス・アイルランドが生涯唯一の勝利を記録。これはチーム・ロータスとして初のGP優勝(60年のモナコはプライベーターによるため)となった。
●LOTUS 21 Specification
・生産台数:11台
・ エンジン:コヴェントリークライマックスFPF
・ 排気量/形式:1495cc 直列4気筒 DOHC
・ 最高出力:155bhp
Team Lotus - The Formula 1 Cars Book CTL FESTIVAL EDITION